組織再編による再生方法

社長が守りたいものは何か

経営危機に至った会社をデューデリジェンス(略称デューデリ/問題点を洗い出すために事業、資産、財務などを精査すること)すると、苦境を迎えた原因が判明し、再生への方針が浮かび上がります。
対応策は豊富にあるものですが、優先順位を考えながら、事業再生に取り組むことになります。

私たちは、事業再生をよく病気や怪我の治療に例えます。
病気(経営危機)への対処法として、金融機関へのリスケジュール依頼をはじめ、徹底的な経費節減でまず出血(資金の流出)を止め、輸血(資金調達)しながら、根本的な治療(経営再建)に取り組むというものです。

最終的にかなりの重症と判断された会社は、大がかりな外科手術や、ICU(集中治療室)での復活など、命がけの事業再生に取り組むことになります。
この時に大事なのは、経営者が「何を守るか」を明確にしておくことです。
守りたいのが会社そのものなのか、事業や商品なのか、自分の地位や名誉なのか、それとも社員の雇用なのか。
その優先順位を心に決めておかなければなりません。

組織再編で事業を救う

瀕死の状態にある会社を救う、有効な方法のひとつが組織再編です。
これは破綻の瀬戸際にある事業を再生する最後の手段と言ってもよいでしょう。
組織再編は「会社法」に定められている組織再編の手続きで、「会社の一部を別の会社に包括的に承継させる」ものです。
すなわち事業、債権、債務などをまとめて移行させて別会社が引き継ぐことになります。

さらには、新会社を設立し、事業譲渡するという方法もあります。
既存の別会社ではなく、新しく設立した会社に、旧会社の事業を譲渡し、危機を脱する方法です。
どの方法を選ぶかは、会社の内容や経営状態によって違うため、個々に判断が必要となります。

組織再編、新会社設立のイメージ

組織再編、新会社設立のイメージ

組織再編のメリット

  • 過剰債務なし
  • 事業として成り立つビジネスを継続できる
  • 得意先と仕入先の取引口座を包括承継で引き継げる

負の遺産を整理して再生へ

すこし分かりやすく、たとえ話で説明しましょう。
ここにきれいなリンゴと腐ったリンゴの混じったダンボールがあったとします。
このままでは、だれも買ってくれません。
しかし、きれいなリンゴだけ取り出してダンボールに詰めれば、買ってくれるでしょう。
これが組織再編による再生方法です。
きれいなリンゴは利益を生み出せる事業、腐ったリンゴは過剰債務などの負の遺産です。
こうして考えると、たいへんシンプルに理解できるのではないでしょうか。
腐ったリンゴは負の遺産、綺麗なリンゴは利益を生む事業
組織再編による再生において、債権者の許可は不要ですが、説明会を開いて誠実に説明責任を果たすことが大切です。
数字的根拠をていねいに説明し、他に救済の道はないということが理解され、現在の雇用が守れることなどが分かれば、ほとんどの場合、理解を得られるものです。

旧会社の債権者は、「組織再編」や「新会社設立+事業譲渡」での再生に完全に納得しないまでも、消極的賛成に落ち着くケースが多く見られます。

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