銀行負債のリスケジュール(リスケ)とは

銀行負債のリスケジュール交渉

事業再生はリスケジュールからはじまる

資金繰りに苦労している社長や、事業再生に取り組んでいる経営者にとって、多くの場合、最初に行うアクションが、金融機関に借りているお金のリスケジュール(略称リスケ)です。
これは返済条件の変更のことで、支出を減らし、資金繰りを改善に大きく貢献します。

リスケの基本は「経営改善計画書」を作成し、返済条件の緩和を依頼することです。
対象は、銀行、信用金庫、信用組合、JA、ノンバンク、リース会社などで、経営資料をもとに誠実に説明を行い、返済を待ってくれるよう依頼を行います。

リスケは半年か1年を目安に、元金の返済を棚上げし、金利のみ払って猶予をもらうことが一般的です。
経営状態と交渉次第によっては、元利とも一時的に猶予される場合もあります。
ここで理解を得ることができれば、資金繰りはかなり改善されるはずです。
私、洲山が率いる喜望大地は、過去14年間1,100ケースにおいて、リスケ交渉をほとんど成功させています。

リスケを成功させるコツ

リスケを勝ち取る交渉方法のコツを、ほんのサワリですがお教えしましょう。

その金融機関のリスケに対する考え方や、中小零細企業への対応を知る

銀行や信用金庫にはリスケに理解のあるところもあり、逆に消極的なところもあります。
金融円滑化法の効果で、リスケへの偏見はかなり改善されましたが、取引のある金融機関がリスケや中小零細企業の扱いをどう考えているかを知ることで、有効な対応策を練ることができます。

リスケ交渉によって、社長にどのようなリスクが生まれるかを知る

金融機関にリスケを依頼することによって、会社や社長にどのようなリスクができるのかを知ることも重要です。
社長がリスケに対して不安を抱えていると、交渉にも支障が起きかねません。
リスケ中は新規融資が難しくなるのではないか、情報がもれるのではないか、といった問題にもコンサルタントは的確な回答を用意しています。

交渉を有利に進めるノウハウを知る

交渉である以上、相手の存在があります。
金融機関や担当者の立場、感情、実務などをよく考慮して話し合いを行うことが大事です。
このような面も、私たちコンサルタントは知り尽くしていますので、そのノウハウを活用すれば、交渉はスムーズにまとまるはずです。

リスケの進め方

リスケジュール交渉の様子

リスケジュール交渉の様子

リスケの具体的な進め方としては、私たち喜望大地の場合、経営改善計画書の作成をサポートし、金融機関との交渉に補佐役として同行するケースがほとんどです。
社長のなかには交渉や数字を苦手としている方も多く、リスケと事業再生を円滑に進めるために、事業再生コンサルタントの同行は大きな意義を持ちます。
金融機関との交渉の席では、縦横無尽に社長をサポートします。

取引銀行の数が多く、訪問がたいへんな場合は「バンクミーティング」を開催します。
これは会社の会議室などに、すべての取引銀行から担当者にお集まりいただき、説明や資料などを共有する方法です。
関係する全金融機関が揃うことで効率がよく、質問や要望もまとめて対応できるため、たいへん有意義な説明会になります。

リスケを知れば、資金繰りの闇から解放される

金融機関から借りたお金は、期限までに必ず返さねばならない・・・そう思い込んでいる社長がほとんどだと思います。
たしかに理想はそのとおりですが、現在はどの会社も構造不況の波に洗われている状態。
再生のために支援を得るのは、恥ずかしいことでもなんでもありません。

資金流出を止める最大にして最初の取り組みとして、資金繰りの苦しい会社は銀行にリスケを依頼するべきです。
リスケの詳しいノウハウは、喜望大地常務執行役員で認定事業再生士(CTP)の宮内正一が書いた、同文館出版刊「小さな会社のための正しい『リスケ』の進め方」をお読みください。
240ページ余にわたって、リスケの詳細を分かりやすく解説しています。

小さな会社のための正しい「リスケ」の進め方

◆正々堂々! 銀行交渉をして「リスケジュール=返済猶予」を勝ち取る

2011年3月末までだった「中小企業金融円滑化法」の1年間延長が決まりました。
資金繰りが厳しくなった中小企業の負担軽減を目的に制定されたこの法律により、
「一時的な返済猶予=リスケジュール」を行なった会社も少なくありません。

社長の仕事の大部分が資金繰りになってしまっているような“ジリ貧”状態から 脱却するためには、「銀行返済のリスケ」によって資金繰りの不安から解放され、倒産という恐怖から逃れることです。
たとえ半年でも、銀行への毎月元金返済がゼロになれば…、数多くの小さな会社の社長は、資金繰りで頭を悩ますことが大幅に軽減されるでしょう。

リスケをきっかけとして、資金繰りの不安から解放され、社長の事業を一から立て直し、改めて銀行返済を進める。
これが小さな会社の事業再生の王道なのです。

◆「中小企業金融円滑化法」に頼っていては、小さな会社は助からない

しかし、小さな会社が、正しい作法に則ることなく、安易にリスケを行なってしまうと、一時的には資金繰りがよくなっても、根本的な経営改善にはつながらず、再リスケ、再々リスケ…最悪の場合は倒産という事態に陥ってしまいます。

本書では、小さな会社が正々堂々銀行とリスケ交渉をして、リスケを勝ち取るための「リスケの準備・作法」「経営改善計画書の作り方」などを解説。
小さな会社が事業を健全に立て直す正攻法、「正しいリスケの進め方」を教えます。

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